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皆様、こんにちは!
最近長時間労働で自殺した電通のニュースが巷で話題となっていますね。
亡くなられた女性社員の方のツイッターをみましたが、本当にかわいそうでした。
このブログのサブタイトルにもしていますが、私も超絶ブラック企業で新卒として入社し、約三年間ほど働いていました。
今回は私がブラック企業で働いて得られたものや失ったものについて書いてみようと思います。
超絶!労働時間350時間超えの過酷スケジュール

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新卒で入社した会社はIT系のシステム開発会社で、経営層も若くして上場した勢いのある会社でした。
当時は大手の会社を中心に就職活動を行っていたのですが、採用面接で会う社員や役員の方々のやる気みなぎる感じや若い時期からプロジェクトを任せるという社風にひかれてこの会社に決めました。
給料は年俸制で残業代は出ませんでしたが、社会人一年目から350万円+業績連動ボーナスだったので、悪くはないかなと思いました。
今考えれば、この年俸制で残業代が出ないというポイントが最悪でした。。。
一年目はとにかく先輩についていって案件をこなすことに必死で、あっという間に過ぎていった感じでした。
実は一年目は社内で最も大きいプロジェクトにアサインされていたので、比較的分業体制が整っており、過酷ではありましたが、月の労働時間は300時間を超えることはなかったと思います。
流れが変わったのは二年目で、配属先が変わってからでした。
配属された先では、新規のシステム導入プロジェクトで、メンバーも最小限で納期も目前に迫ったいわゆる”炎上プロジェクト”でした^^;
ここからが壮絶なブラックを経験することになります。。。
とにかく人がいなくて皆が色んな案件を掛け持ちしている状態でした。
一年目の頃は主にjavaでのプログラミングを担当しており、限られた機能の一部を改修したり、テストなどをやっていました。
しかし、この炎上プロジェクトで担当したのはすべての工程だったんです。
まずはお客さんのところにいってヒアリング、どういう機能がいいのか、どういう画面の作りがいいのか、いわゆる要件定義というフェーズですね。
これが固まると設計に移り、プログラムを組んでテストで検証することになります。
テストが完了すると、お客さんのチェックを受けてokであれば本番リリースができます。
この工程をすべて!!1人で!!!やっていました^^;
まだ二年の若造がです。。。
この時のピーク時の一日のスケジュールはざっとこんな感じです。笑
7:00-8:00 出社・メールチェック
8:00-17:00 客先へ常駐、担当案件のヒアリング、トラブル時の対応など
17:00-6:00 オフィスに戻り担当案件の設計、開発、テストなど
6:00-7:00 一旦帰宅、シャワー
これがMAXピーク時です!!!笑
自宅滞在時間わずか一時間ですね。。。
睡眠はどうしていたかというと、眠くなったらデスクで仮眠か、社内打ち合わせ用に大きなソファーがあったので、そこで朝まで横になっていたりしてましたね笑
今振り返ってもよくやれてたなと思います。
大体これが週に3、4日くらい続きました。
もちろん土曜日、日曜日、祝日も関係なく出勤でした。
むしろ週末や祝日は社内も人が少なく、電車も少ないので「快適に通勤できて社内もごみごみしてなくて仕事がはかどるなぁ~♪」くらい思ってましたね^^
今思い返せばもはや精神崩壊寸前、というか精神麻痺だったのかもしれないですね笑
人生で最も働いたのがこの社会人二年目ですね。
月間の労働時間は最高で350時間超えという月もありました・・・^^;
もちろん年俸制なので残業代はありませんでした。
実は同期も数名同じグループにいたのですが、1人は配属後これはやばいと察したのかすぐに転職しました。
もう一人は気づいたら実家に帰っていてうつ病寸前だったようで、休職後、ほどなくして転職していきました。
三年目ともなると、かなりこなれてきて後輩もしたにつくようになったので、せっせと転職活動を開始しました笑
多忙な合間をぬってなんとか転職エージェントに会い、複数の会社で面接をうけ、三年目が終わる直前の三月頃に晴れて転職することが出来ました。
辞めた時に残っていた有給休暇はもちろん消化できず、40日以上が無駄になりました。
現在の会社も比較的忙しいですが、依然の会社よりは休暇制度や福利厚生が充実しており、きちんと労務管理もされているので、人間的な生活ができています^^
ブラック企業で三年間働いて得られたもの、失ったもの
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当時を振り返ってみてもよく働いていたと思います。
上のタイムスケジュールをみたら、間違いなくブラック企業だと思われると思いますが、この会社で得られた経験も実際はかなり多かったかなと思います。
若い会社とはいえ取引先は一部上場企業多く、プロフェッショナルな方々と若い時期から一緒に仕事をする機会が多かったです。
プロジェクトを完遂するために、色々な人たちとコミュニケーションをとり、今何が求められているのか、どうすれば解決するのか、本当に力がついたと思います。
顧客のリクエストを把握し、設計、プログラミング、テスト、本番リリース、保守・運用まで、一貫して1人で実践できたことも今となっては貴重な経験であり、財産となっています。
三年目の初め頃には海外出張も経験でき、アメリカに数か月滞在してプロジェクトを完遂するという貴重な経験もできました。
しかし、やはり多忙な日々を送る毎日でしたので、ストレス発散と称してかなりお金を使っていました。
三年目ともなると年俸も500万円を超えてきたので、会社の先輩と飲みに行く時は若造ながら銀座の高級バーやクラブに入りびたり、無駄に高いお酒を飲んだり、一着十万円以上するスーツを買ってみたりと何かと散財していました^^;
後輩ができると、虚勢を張っていいお店に連れて行ったり、おごったりと、仕事のストレスでかなりいいかげんな金銭感覚になっていました。
今思えば貯金しておけばよかったかなとも思いますが後の祭りですね。笑
長時間労働でほとんど友達と遊ぶ時間も少なく、当然彼女もおらず、プライベートは完全に失われた三年間でした^^;
手っ取り早く実力をつけたいならブラック企業も選択肢だが。。。

振り返ってみると今の自分があるのは間違いなくブラック企業での経験があるからだと思います。
なので、ブラック企業もある意味「修業の場」としてとらえれば、実力も早いうちにつきますし、転職市場でもマーケットバリューがあがると思うので、選択肢として考えてもいいのかなと。
しかしながら、うつ病や自殺までいってしまうのはもちろんよくないので、自分の身体がどこまで耐えられるのかは把握しておく必要があると思います。
ここが非常に難しい見極めだとは思いますが。
少しずつ少しずつストレスがたまっていくと、今どこまで自分のストレス値が来ているのか、限界付近まであとどのくらいなら耐えうるのか、なかなか客観的に判断するのは難しいですよね。
私の場合は散財するというストレス発散方法をとっていたので、ある程度耐えれたのかもしれません。
現在は心療内科などでもストレスチェックなどをやっているようなので、なんとなく身体の異変を感じたら早めに受信したほうがいいかもしれません。
ブラック企業もとらえ方によっては、実力養成所とも奴隷製造所としてもみれます。
とらえ方は働く本人次第だと思いますが、私的には長くは働けないけど短期的に力をつけるにはいい場所なのではと感じています。
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